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老人ホーム・施設

おひとり様の老人ホーム費用|入居費・月額・種類別の目安を解説

老人ホームへの入居を考えているおひとり様へ。施設の種類別に入居費・月額費用の目安をわかりやすく比較。年金だけで入れる施設はあるのかも解説します。

おひとり様が老人ホームを考えるべき理由

「老人ホームはまだ先の話」——60代・70代の方の多くがそう思っています。しかし、おひとり様の場合、準備は早ければ早いほど選択肢が広がります。

家族がいる方であれば、要介護状態になっても家族が在宅でサポートしながら、施設入居のタイミングを検討できます。しかしおひとり様は、体調が急変したとき、認知症が進行したとき、あるいは転倒してしばらく動けなくなったとき——そうした緊急事態に備えて、施設をあらかじめリサーチしておく必要があります。

また、老人ホームの種類によっては「入居待ち数年」という施設も珍しくありません。費用の目安を把握し、自分の年金・貯蓄で入れる施設の候補を早めに絞っておくことが、おひとり様の老後の安心につながります。

この記事では、施設の種類・費用の目安・おひとり様が特に注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

老人ホームの種類と費用比較

老人ホームとひと口に言っても、運営形態・対象者・費用は施設の種類によって大きく異なります。主な5種類を比較してみましょう。

施設名運営対象入居一時金の目安月額費用の目安
特別養護老人ホーム(特養)公的要介護3以上0円6万〜15万円
介護老人保健施設(老健)公的要介護1以上(在宅復帰が目的)0円8万〜15万円
介護付き有料老人ホーム民間要介護1以上(施設による)0〜数千万円15万〜35万円
グループホーム民間認知症・要支援2以上数十〜百万円程度13万〜20万円
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)民間自立〜軽度介護数十万円〜(敷金形式が多い)10万〜25万円

費用はあくまでも目安です。地域・施設の設備・個室か多床室かなどによって大きく変わります。

特別養護老人ホーム(特養)

費用の安さと手厚い介護体制が特徴の公的施設です。入居一時金は不要で、月額費用も他の施設と比べて低く抑えられています。ただし、要介護3以上でないと原則入居できず、全国的に待機者が多いため「申し込みから入居まで数年かかる」ことも珍しくありません。

費用は「介護サービス費(介護保険が適用)+居住費+食費+日常生活費」の合計で決まります。所得が少ない方には「補足給付」という公的な費用軽減制度もあります。

介護老人保健施設(老健)

病院退院後に在宅復帰を目指すリハビリ施設です。長期入居を前提とした施設ではなく、一定期間(3〜6カ月程度)のリハビリ後に自宅または別の施設へ移るケースが多いです。費用は特養と同程度で入居一時金は不要です。

介護付き有料老人ホーム

民間事業者が運営する、介護・食事・レクリエーションなどのサービスが充実した施設です。設備やサービスの水準によって費用の幅が非常に大きく、都市部の高級施設では入居一時金だけで数千万円になるケースもあります。一方、入居一時金ゼロで月額15万〜20万円程度という施設も増えています。

グループホーム

認知症の方を対象とした、少人数(5〜9人)で共同生活する施設です。なじみの顔ぶれで生活できるため、認知症の進行を穏やかにする効果があるとされています。施設の規模が小さいぶん、月額費用は比較的抑えられています。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

自立〜軽度の介護が必要な方向けの、バリアフリー設備が整った賃貸住宅です。「安否確認」と「生活相談」が義務付けられており、介護が必要になったときは外部の介護事業者のサービスを利用します。自由度が高い反面、介護が重くなると別施設への移転が必要になる場合もあります。

年金だけで入れる?費用の目安と公的施設の活用

多くのおひとり様が気になるのは「自分の年金で、老人ホームに入れるのか」という点です。

厚生労働省の調査では、65歳以上の単身者の平均年金受給額は月額約14万円(2024年時点)です。特養や老健であれば、この年金額の範囲内で入居できる可能性が十分あります。

費用を抑えるための公的制度・サービス

  • 補足給付(特定入所者介護サービス費):所得・資産が一定以下の方が特養・老健などに入居する場合、居住費・食費を軽減する制度です。非課税世帯の方が対象になりやすく、月額費用を数万円単位で抑えられます。
  • 高額介護サービス費:1カ月の介護保険の自己負担額が上限を超えた場合、超えた分が後から払い戻される制度です。
  • 生活保護の老人ホーム入居:収入・資産が生活保護基準以下の場合、生活保護を受給しながら特養に入居できます。「お金がないから老人ホームには入れない」ということはありません。

一方、民間の有料老人ホームは月額15万〜35万円と幅があります。年金だけでは厳しい施設も多いため、貯蓄・退職金・自宅の売却なども含めた資産全体で考える必要があります。費用の目安が把握できたら、ファイナンシャルプランナーや地域包括支援センター(高齢者の相談窓口)に相談するのがおすすめです。

おひとり様が費用以外に注意すべき3点

老人ホームを選ぶ際、費用だけに注目しがちですが、おひとり様特有の事情から注意すべき点が3つあります。

1. 身元保証人・連帯保証人の問題

多くの老人ホームは入居時に「身元保証人」を求めます。身元保証人は、入居費用の支払い保証・緊急時の連絡・退去時の荷物引き取りなどを担う役割です。

おひとり様の場合、頼める家族がいない・あるいはいても遠方で負担をかけたくないというケースが多く、身元保証人の確保が大きなハードルになります。

対策としては、**身元保証サービス(民間会社・NPO)**の利用があります。費用は一時金数万〜数十万円+年会費というケースが多いです。また、弁護士・司法書士が身元保証を引き受けるサービスもあります。身元保証サービスを利用する場合は、契約内容・費用・会社の財務状況を慎重に確認しましょう。

2. 緊急連絡先の確保

入院・病状悪化・転倒などの緊急事態が発生したとき、施設は連絡できる人が必要です。身元保証人と重なることも多いですが、「緊急時に実際に動いてもらえる人がいるか」を確認しておきましょう。

友人・知人への依頼が難しい場合は、社会福祉士・弁護士・NPOによる「任意後見」や「死後事務委任契約」の中にこうした対応を含めることも可能です。施設を探す段階から、こうした専門家への相談を並行して進めるのがスムーズです。

3. 入居契約の内容確認

老人ホームの入居契約は複雑で、「入居一時金の返還ルール」「退去条件」「医療行為の対応範囲」「看取りへの対応」など、重要な事項が細かく記載されています。

特に確認したいのが「入居一時金の返還ルール」です。入居後短期間で退去・死亡した場合に入居一時金がどのくらい返ってくるか(「初期償却」の割合)は、施設によって大きく異なります。契約前に必ず確認し、納得できない点は専門家(弁護士・行政書士)に相談してから署名することをおすすめします。

まとめ:早めの情報収集と無料相談の活用を

老人ホームの費用は施設の種類によって大きく異なりますが、公的施設(特養・老健)であれば年金の範囲内で入居できる可能性は十分あります。補足給付などの公的支援制度も活用することで、費用をさらに抑えることができます。

おひとり様が老人ホームを選ぶ際は、費用だけでなく「身元保証人の確保」「緊急連絡先」「契約内容の確認」という3点も必ず検討してください。これらはどれも事前の準備があれば解決できることです。

施設の種類が多く、どこから情報収集すればいいかわからない場合は、施設探しの無料相談サービスを活用するのが便利です。希望エリア・予算・介護度などの条件を伝えると、担当者が候補施設を絞り込んで案内してくれます。自分で一件一件調べる手間が省け、入居までの流れもあわせて教えてもらえます。

老人ホーム無料相談サービスを見てみる

地域包括支援センター(お住まいの市区町村が設置している高齢者の相談窓口)への相談も無料です。「まだ元気なうちから相談するのは早い」ということはありません。早めに動いた分だけ、選択肢が広がります。

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